改訂増補版 ディスペンセイション主義

本書は1966年に出版された Dispensationalism Today の改訂増補版として1995年に出版されたDispensationalismの全訳です。旧版と改訂版との最大の違いは「プログレッシブ・ディスペンセイション主義」という新たな章が加えられ、各章にもプログレッシブ・ディスペンセイション主義に対するライリーの批判が追加された点です。
かつて宗教改革者たちは命をかけて、私たちの依って立つべき権威を、カトリック教会から神の書である聖書に取り戻しました。しかし今日、その聖書の権威が、聖書そのものから解釈者たちの手に渡ってしまっています。各々が自分勝手に聖書を解釈することができ、お互いの解釈を認め合うべきだというのです。こうして、様々な解釈が横行し、一般の信徒は誰かに解釈してもらわないと聖書が理解できなくなっています。ディスペンセイション主義は聖書全体を一貫して字義通りに理解し、平易な文字通りの意味に理解します。聖書がよく分かるようになるのです。
語るべき福音が何であるかが分からず、聖書の多くの箇所が理解できず、救いの確信もないなら、福音伝道の戦いを勇敢に戦うことができません。ディスペンセイション主義は、まさにこのために有益なのです。―訳者あとがき―

【目 次】
まえがき
私の感謝
第1章 ディスペンセイション主義 ―助けか、異端か―
第2章 ディスペンセイションとは何か?        
第3章 どのようなディスペンセイションがあるか
第4章 ディスペンセイション主義の起源
第5章 ディスペンセイション主義の聖書解釈学
第6章 ディスペンセイション主義における救い
第7章 ディスペンセイション主義における教会
第8章 ディスペンセイション主義の終末論
第9章 プログレッシブ・ディスペンセイション主義
第10章 契約神学
第11章 ウルトラ・ディスペンセイション主義
第12章 お願い
参考文献
主題の索引
聖句の索引

チャールズ・C・ライリー 著
前田 大度 訳
ソフトカバー・A5判・315頁
2022年4月発行
税込価格:1,980円
ISBN:978-4-904805-34-3