あなたはなぜ語らないのか 神のさばき 「永遠の地獄」

最近の教会は地獄を語らなくなってしまっています。教会に来る未信者の中で 、地獄からの救いを求めてくる人は滅多にありません。ほとんどの人は、単なる興味で来ます。最も良いケースでも、この世の人生上の問題の解決を求めて来ます。このような人々に死後の永遠について語るには勇気が必要です。それで多くの説教者は、キリストを信じるといかに悩みや問題が解決できるかと語るのです 。それはキリスト信者が自分の信仰の証しをするときも同じです。しかしこれが本当の福音でしょうか。それが本当の証しでしょうか。ポイントがずれているのです。未信者がこのような福音を求めているからといって、地獄からの救いの福音を私たちが語らなかったならば、どのような結果になるのでしょうか。

地獄についての警告抜きには、まことの福音は決して語ることができません。罪に対する神の怒りのさばきを語らずには、キリストの贖罪の死の意味を説明できないからです。逆を言えば、福音を地獄抜きで語っても、その福音はまことの福音ではありません。また救いが何処からの救いなのか、はっきりしなければ、私たちは、キリストが何のために死なれたのかも、また自分が救われているのかどうかさえ分からなくなってしまいます。そうなると、人々に福音を語ることもできない、世とも分離できない、さらにサタンとも戦えない弱いクリスチャンになってしまいます。

この書を読み、十字架の福音を、地獄についての警告とともに宣べ伝えることの大切さを学んでください。

目 次
第1章 地獄についての主イエスの証言
第2章 地獄についての聖書の用語
第3章 なぜ私たちは地獄を説かなければならないか
第4章 地獄を説かない「キリスト教宣伝」の結果
第5章 なぜ異端は地獄を説かないのか
第6章 「力の伝道」は、本当の福音伝道か
第7章 日本人の宗教観とまことの福音
第8章 人には死後にも救いのチャンスはあるか

山岸 登 著
B6判・116頁
1996年11月発行
税込価格:1,100円
ISBN:978-4-88703-094-7