テサロニケ人への手紙・テトスへの手紙・テモテへの手紙 各節注解

このテサロニケの信者宛の第一の手紙は、パウロが書いた書簡の中で最も早く書かれたものです。ですから、聖霊に導かれたパウロが新しい信者に何を教えたのか、また新しい信者にとってどのような教えが必要であるのかを知るために、非常に貴重な資料として私たちに与えられていると言えます。

テモテへの手紙とテトスへの手紙は、牧師に宛られていると見るよりも、むしろ伝道者に充てられていると見なすべきです。若い牧師たちを指導する責任ある立場に立たせられている伝道者は、この書簡を読み、そこから神の命令を厳粛な心をもって聞き取り、それを実行するように努めるべきです。また牧会者たちも、この書簡から重要な教えを学び、一層御霊の力に満たされた神のしもべでありたいという願いを強めることができますように。  

山岸 登 著
B6判・413頁
2006年6月発行
税込価格:1,980円
ISBN:978-4-88703-066-5