士師記・ルツ記解説
士師記の時代のイスラエルの民の様子は、「めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」(17:6,21:25)の一言で表現し得ます。すなわち、彼らは放縦の中を歩み、堕落していたのです。これは、神のみことばである聖書の権威を否定し、勝手気ままに聖書を解釈し、神への敬虔さを捨てて全く世俗化されている現在の多くのキリスト教会の様子と非常に似ています。士師記は現代のキリスト教会への警告の書です。
この士師記を読んで、心を重く暗くさせられた私たちが、その後にこのルツ記を読むと、心を非常に明るくされます。そして、ボアズの中に後の主イエスの御姿を見出し、異邦人ルツの中に主イエスによって贖われた教会の姿を見出すことができます。この書が、すべての読者に、聖書が語っていることばを聞く助けを提供できれば幸いです。
山岸 登 著
A5判・389頁
2012年3月発行
税込価格:1,650円
ISBN:978-4-904805-08-4